矯正の時期的な問題、歯並びを矯正しやすい時期、しにくい時期、
そして、家族の協力度、本人の努力、矯正の料金、矯正器具との社会性の問題など
この図を元にお話ししています。歯科医師のセミナーでは、部分的にお話してきました。
そして中顔面の発育で上顎骨の発育は、目、鼻と大きく関わっているというのが、上顎骨と他の頭蓋骨との関係と、それぞれが同じ神経系統である脳の第11神経である、最も大きな脳の領域と係る三叉神経という命と直結した中枢の部分の神経との関係を説いているのです。
なぜ、歯科から、多くの病気の予防が出来るのか、なぜ歯科で今まで治りにくかった病気が治り始めるのか、病気の治療ではなく、個人の治癒能力を養う成長の多くが、この口腔というユニットと、中顔面というユニットで、成長させなくてはならなかったのかが、よく分かる図です。
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スキャモンの成長曲線という素晴らしいそれぞれの臓器の成長の、年齢による違いの図は、世界中で使われている。様々な臓器の成長がどこまで行われているのかという目安です。
上下顎骨の発育曲線は、上顎の前方発育が、6歳でほぼ完成の領域に達してしまうという図です。
真ん中の成長曲線の集合図に
例えば、3歳のところで緑色のラインを書きました。
この時期が、上顎骨がゼロ歳から一気に発育し始めます。
と同時に他の神経、一般、リンパも大きく成長します。
この時期まで、この時期から6歳までは、大きく方法が違ってきます。
成長図が違います。
3歳までは、親の姿勢、接し方、子供の呼吸、飲み込み、立つ、座る、歩く、寝る
などの教育の場です。この時期に姿勢のコトンロール、呼吸、食、運動機能などコントロールを教育として行えば、
3歳から4歳の間に大きな成長が見られます。
絶対音感と言われる語学、音楽での様々な音感を得るピークは、この3歳だと言われ、14歳になるとゼロに等しいということになるのでこの成長をうまく使うと語学は、訳すというのではなく、別の言葉として勝手にとりこむ時になるのです。できないのではなく、何でも出来る可能性を持っているのがこの時期です。教えるのではなく、五感と、身体で覚えてしまう成長です。
姿勢が最も重視されるのは、この時期です。
4歳で、歯間空隙が乳犬歯間で上顎7.5ミリ、下顎が、4.5ミリ程度が開く成長を行い
5歳では、前歯部の2番までを迎え入れる空隙が成長とともにでき始めます。
この時期までにコントロールができていなければ、
5歳から8歳までにトレーナー器具と呼吸と飲み込みのトレーニング
つまり、鼻炎、アレルギーを根底の呼吸から治していくトレーニングに入ります。
反対咬合だけは、チューイングブラシ、i3などのトレーナーで4歳までに完了しておけば楽ですが、乳歯の間にトレーニングで改善すけば、他の子供さんたちと同じように扱われるのが、反対咬合です。
5歳から、8歳までの間に矯正を始めましょうというのは、
この頃ならトレーナーと簡単な拡大器具で、済んでしまうのですから
抜歯、ブレイス、リテーナーを必要としない人生が可能になるのです。
海外で活躍するこれからの子どもたちは
この頃までにベターフェイス(良い笑顔)を作り上げていく方向性に向かわせることです。
装置は入りますが、トレーナーを除いては数ヶ月の短期間で交換していきます。
さて、10歳になると様相は全く変わってきます。
ここから、犬歯が生え始めます。そして12歳臼歯が生えるまでは、場合によっては成人とおなし矯正になってしまう確率が高くなってきているということです。
その後に側方歯群と言われる小臼歯が生えてくるのが、10歳から11歳くらいですから、
身体グニャッが著しく現れる呼吸と飲み込みの異常が著しく出てきます、
学校教育で難しくなる年齢が、成長曲線と、歯の成長でわかってくるのです。
12歳を過ぎると、女合う顎骨の発育は、ほとんどストップ、ですが、下顎はまだ発育を行います。
男の子で大変なのが、反対咬合のアクロメガリーと言われる、下顎が上下の歯がうまく揃ったのに急に矯正を終えた時から、発育し、顔がみっともなくなるという下顎の発育です。
そんな様々な成長曲線を考えながら、矯正歯科医師は、器具の選択を行うのです。
21世紀の矯正は、今までの矯正と違い成長を促す矯正だとちょっとわかっていただけたでしょうかる
歯科医師にとっては素晴らしい図だと思います。
ぜひお使いください。
矯正を早期に行ってトレーニングした子供さんと、後々になった抜歯矯正を行った矯正とは、
目的も金額も、時間も、後戻りの危機感も、全く違います。
ブレイスを入れずに、抜歯もせずに、リテーナーも入れずに、
笑顔が素敵な顔を作りあげるのがやはり素敵だと思います。
医院にいらした殆どの方々は、子供さんのその場から変わっていく変化にびっくりされることが多いのにも驚きます。これからはたった2時間の初診で感動を与える歯科医院と、書こうと思います。