赤ちゃんなら、泣くという仕草は
大きく口を開いて、おっぱいを口と鼻の一部まで
くわえて、口を全部おっぱいで埋め尽くす
というラッチオンがうまくできている子どもたちの
泣き声には、2つの口の動かし方があります。
一つは、大きく口を開いてあーあーと鮮明な声で泣きます
これはぐずっているときで、なんとかしろと言っています。
もう一つには、舌を上に上げて
ねーねーという声を発します。
これは舌をあげるのですから
腹減ったぁと訴えていますが
今の子供さん達は
ラッチオンがうまくいかないために
口を中途半端にしか開くことがなく
舌の動きも小さく
おっぱいの時間が
時間でしかわからないようになっていますから
噛むことが少く
ただ飲み込むだけになってしまいますから
口腔の発達は、
動物としての呼吸、嚥下が
生後三ヶ月くらいから
人間の呼吸、嚥下へと変化するのですから、
ラッチオンがうまくできていない赤ちゃんは
生後6ヶ月くらいから手に掴んで口に入れるという
食べ物を口を大きく開いて
食べに行くという姿勢がとれないので
成長の過程で、耳と口が完全につながるのが遅いために
姿勢の影響で
飲み込みができない子どもたちになります。
その状態が、作り出すのが、中耳炎とか
耳管が口腔内ボリュームの成長とともに
広がり、一歳くらいでクリアーな音として聞こえるようになるのですが
ちょうど、老人の突発性難聴のような、耳管が狭い人におこる
症状としての最初の耳の聞こえの悪さが始まるのです。
眼と耳とは、涙管でつながっています。鼻も、耳も口とつながっています。
このすべてを成長させるのに
一番大きな器官である口腔内のボリュームの成長は
全部の成長を加味する必要があるのです。
さてさて、そんなことで
この子供さん
今日は、儀式としての泣くという仕事が
数分になってきました。
お母さんはクリーニングでデンタルチェアーで
口の中をきれいにしてもらっています。
その間、以前は、ずっと泣いて
何もできなかったのですが
泣いても、何も良いことが無いという
親の一貫性をもった子育てをしてもらったからです。
最初は泣くということに
お母さんが気をとられて
泣いたら抱くということを繰り返してきました。
泣けば何かしてもらえる
という情報を
泣いても何もしてもらえない
できたら、褒めてもらえるという情報に変えるのに
ちょっと時間がかかりました。
姿勢の写真もバッチリでした。
成長した子供をみるのは
お母さんにとって最高の喜び
子供をしっかり褒めてもらいました。
この情報の変化は
子供ではなく
親の成長なのです。
子供のアイデンティテイーを
作り上げる第一歩です。
できることを喜び、
できないときには見守ってあげるという
親の姿勢は
子どもたちの能力をぐんぐんとあげます。
私たちは
口腔の発達から
脳の発達を診ていきます。