ゼロ歳児をおそらく世界で最も診ている歯科医師だと最近言われます。
すでに30年近く続けているので、。かなりの数になります。
先日未来歯科にいらした生後二ヶ月半の赤ちゃん
もちろん歯が生えていませんが。。。
(乳歯は生後6ヶ月くらいから生えます。生後3ヶ月から五ヶ月の間には成長の為に知らなくてはならないことが山積みです。)
もちろん歯が生え始めたら、またまた知らなくてはならないことがあります。
このお子さんは、唇がおかしい、口を開いているということで
Facebook経由で知り合いになりいらした方です。
カウンセリングをしたところ、お母さんの抱き方に大きな問題がありました。
また、お母さんの姿勢が悪いから唇の形がおかしくなっているということや、
口がぽかんと開いてしまうということがわかっていただきました。
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そもそも、唇がおかしい、、口がぽかんと開いてしまっていることがおかしいと皆さんは思いますか?
残念ながら、そこに気付けているお母さんは少数派です。
しかし、そこに気づいたお母さんのもとにいるその生後2ヶ月半のお子さんは幸せです。
では、そのお母さんのなにが良くなかったのでしょう?
残念ながら、日本人で正しく椅子に座る姿勢を知っている方はほとんどいません。。。
というよりも姿勢に関する知識なども海外からの受け売りですから、日本人に合っているとは限りません。
日本人の歴史によって作り上げられたカラダの違いを誰も知らないのです。
だから今の日本人は、日本人でも無く西洋人でもない変な姿勢をするようになってしまっているのです。
巷で言われる正しい座り方は、残念ながら、日本人が座ると、返ってカラダを壊す腰痛姿勢になってしまいます。
姿勢を30年以上研究してきたのは、私自身が下記のような体験をしてきたからです。
- 左側の頸部リンパ節摘出
- 左鼠径部静脈瘤摘出
- 足にガラスが入り込んだために、左足の土踏まずの筋繊維の切断
また、頸部においては数回の手術を行ったり、交通事故によるムチ打ち、右半身のしびれ、右目の視力がほとんどなくなるなども体験しました。他にも腰痛、椎間板狭窄症、肋骨骨折は5箇所、足の左右の親指の骨折、左小指の骨折、脚気、などなど、、
他にも遊走腎、膵臓と、腎臓の異常ということでも数ヶ月入院、、普通の方の病気は、ほとんど行なってきました。
このように多くの病気手術を子供の頃から体験したことから、30年前に姿勢の研究をするに至ったわけです。
そして、姿勢によって救われる人生がそこから始まったのです。
そして開業して30年間で、仕事を休んだのは、家族全員が食中毒(今は時効ですよね。)になった20年以上前のことだけです。
さて、二ヶ月半のお子さんのことにもどります。
この方は、幸いにも、ご主人がドイツ人。。。最高の組み合わせです。
椅子に座っていても、ご主人は、仙骨がキリッとしていますが、お母さんは、カラダグニャッ!
どうしてもこの姿勢が楽なんですと言われます。。。
そうなんです。日本人は骨盤の角度が違うから、欧米人が椅子に座って姿勢が良いとされる姿勢をしてしまうと、坐骨神経叢が圧迫されるようになり、その痛みから逃れるためにカラダをグニャッと曲げてしまうのです。
その姿勢で赤ちゃんを抱くと、赤ちゃんは呼吸がしにくくなり、誤嚥しやすくなるのです。ただし、生後三ヶ月までは、呼吸がしにくい姿勢でも呼吸と嚥下が自在にできる機能を赤ちゃんは持っているのです。
カウンセリングをしたところ、この子供さんはご主人に抱かれることも多く、ちゃんと鼻で呼吸できることが分かりました。
そういった日はに夜泣きが無いそうです。。
逆に日本人のお母さん方が抱く姿勢で赤ちゃんを抱くと、泣いた時にエビ反りをするのです。
この姿勢を逆式呼吸といいますが、すでに生後1ヶ月の子供さんでも多く、起こっています。
皆様もよくこのエビ反りを良く見るのではないでしょうか?
夜中におっぱいを与えるとか、添い寝しておっぱいを与えるという変な教育があるのが大きな問題なのです。
泣いた時に、赤ちゃんのお腹を観察してみましょう。
このお腹が声を発した時にぷくっと硬く腫れ上がるように出てくる子供さんは、お母さんの姿勢が悪いとエビ反りをします。
つまり赤ちゃんの原始反射のうちの、びっくり反射と言われる反射の姿勢です。外敵から、カラダを守るためにDNAに焼き付けられた姿勢をとります。
お母さん、息を吸いながら声を出してみてください。辛いですよね。できないと思います。
いわゆるキンキン声、ヒーヒー声と言われる逆の呼吸で泣いているのです。
赤ちゃんでもちゃんと体内時計があります。本来は夜中は寝るようにできているのです。
泣いていると外敵から、赤ん坊の存在がわかってしまいますから、本来は泣くことはありません。
よくお母さんが、数時間ごとにおっぱいをあげるということを言われますが、
これは大きな間違いです。
おっぱいを与える姿勢は、最初からきちんと身につけましょう。
日本人が正しくおっぱいをあげる姿勢を作れるマルケンチェアーというものを開発しました。
私どもの医院では、この椅子の座り方や、抱き方なども含め、お子さんの正しい発育に関することを行っています。
正しい座り方を教えるのに使います。
座っているだけで下半身の筋肉をしっかり使いますので、作業は楽になるはずなのです。
問題は足を投げ出して、ドカンと間違って座る方です。
そんな方の為に、坐骨神経層をまず守るということで考えたのが、
かわべ式、タオル椅子。ただ、バスタオルを四つ折りにして、3牧重ねて、椅子の上に乗せます。もちろんソファーでも、たったこれだけで、坐骨が守れるのですから、肩関節の動き、眼球運動、まで大きく良くなります。
そしていよいよ赤ちゃんを抱く姿勢を指導します。
このかわべ式、バスタオル椅子。。こんな事で、お母さんも楽、子供も楽。
おっぱいを与えるときも、ちゃんと上顎のおっぱいの先が入り込む場所にピタッと入って赤ちゃんも飲みやすくなるのです。
フェイスタオル3牧で新生児用枕は大丈夫。
成長に合わせて変えていきます。もちろん大人用(マルケンピロー)もあります。
生後3ヶ月過ぎると、このお母さんの姿勢の問題からさまざまなことがお子さんに起こり始めます。
アトピーとか、喘息とか、アレルギーの最も大きな命に関わる機能の異常です。免疫機構が働いて、攻撃を始めてしまうのです。
呼吸が逆になってしまうのもこの時期の間違った知識です。
その時は、頭の形状をまず見ましょう。
上を向いて寝られない場合には、最初に頭の形状を疑ってください。
生後3ヶ月までの間は、頭の形状をお母さんたちの手と枕の形状で補正するように整えてあげてください。
ここでは、私が考えたマルケンピローの原理を使います。
先日ブログに出した成長曲線、見てくれましたか、もうお分かりですね。
ほとんどの成長の方向性は、生後数ヶ月で決定され、三歳でほとんどの方向性を持つようになります。
六歳になると完成の領域に達しているということが言われます。
歯並びや呼吸法がおかしいことに気づくのは早いほうがいいです!
歯並びに関して言いますと、
三歳から五歳が、呼吸法、食、姿勢、皮膚刺激などの、反射を使った日常のトレーニングが重要な時期。
簡単な器具でトレーニングが可能な素晴らしい時期なのです。
五歳から八歳になってしまいますと、家族の協力のもとに、本人の努力と既製の器具(アプライアンス)、
場合によっては顎の拡大、発育を行う装置との併用と呼吸と飲み込みのトレーニングが必要になってきます。
それでもまだ、姿勢のトレーニングで矯正が可能な時期です。
8歳から10歳になってから歯並びの悪さに気づくと、実は遅いのです。
この時期以降は頑張っていただかなくてはならない時期。
知識と家族の協力、周りの環境の協力も必要になってきます。
10歳から12歳は、装置がかなり要ります。費用も大きく変わって来てしまいます。
ですので、ゼロ歳児のお母さんの抱き方によって、歯並びや頭の形、、ひいては今後の費用が大きく変わってくるのです。
12歳過ぎると成人矯正の部類に入ってくる場合が多くなってきます。
つまり、かなりの筋機能トレーニングと、抜歯の矯正の必要性がでてきます。
難症例と言われる症例では、
様々な器具と、生涯を通しての矯正が必要になってきてしまいます。
お子さんにはそんな人生は歩ませないでください。
ほとんどの子供さんは、生後数ヶ月で異常を表しています。
それに気づけるかはお母さんが大きなカギを持っています。
そうは言っても、妊娠中に指導をしていた方ですら出産後には忘れてしまっているということがほとんどです。
生後、3ヶ月以内なら効果はすぐに現れます。
効果がすぐに現れない場合には、何らかの問題があります、
鼻でしっかり呼吸できることは免疫力を向上させます。
カラダを守る呼吸、食を覚えて、
現代生活の中で数多くある問題に対して抵抗力をもつ体つくりと知識を身につけましょう。
何事も完璧を望む必要なありません。今よりもちっょと良くするための方向性を得るのです!
その継続が、大事なんです。
失敗も経験を積むことと考えるのと、失敗から逃げるという方向性とは全く違います。
人生の最初に、知っておくことは、良いことでもあり、多くの苦難に向かっていく原動力になります。
逆に早期に問題を問題として解決していくエネルギーは活きる力を増します。
2025年には、労働人口の半分がうつ病になり、65歳以上が人口の半数になるというデータもあります。
一日860万人が病院に通っていますが、そのほとんどは生活習慣病です。
つまり生活習慣を改善することが病気の治療法なのですが、これがほとんどが薬で治療が始まり、
薬の副作用で、次の病気が起こっているという悪循環が起こっているのです。
生活習慣病の治療法は、生活習慣そのものの改善が必要です。
その最も頂点にあるのが下記の5つです。
- 呼吸のトレーニング
- 食事
- 運動療法
- 考え方のトレーニング
- 環境に対しての知識
ぜひ一度お子さんの正しい歯並びを得るために、早期にご相談ください。