五歳になると、お母さんたちは、呼吸と飲み込みの問題に直面します。

五歳になると、皆様悩まれていますよね。

 
こんなご質問いただきました。
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もうすぐ5歳の息子の子どもさん
離乳食から飲み込みが下手
一歳のときに、ムコーズス中耳炎で入院。
抗生剤を沢山使った
アレルギーから喘息、無呼吸と診断
手術を勧められているとのことです。
 
 
 

なんらかの手術を行わないで対処する方法があったら
行いたい

 
という内容でした。

ご質問ありがとうございます。
かなり複合的なご質問ですので
答えさせていただきます。
 
手術無しで、これらの問題を改善するには、
呼吸と嚥下のメカニズムと、発育、発達を知って頂く必要があります。
もちろんすべてのお子さんに言えることですが
成長してからの抜歯矯正とは違い
トレーニングシステムは、
家族、本人の多大な協力と努力が必要になります。
 
生活習慣そのものを大幅に変えていただくことも必要になります。

多くの問題は手術、薬で改善は見られますが、
長期に観察すると根本は治ることは無いのですから、
そこに問題があるから、その部分の手術ということで

対症療法であることは確かです。

五歳児ということですので
まずは、歯型からは、前歯の合間をよくみていただき、
乳歯前歯六本の
歯と歯の間の隙間の間の長さの合計が
上顎で7.5mm下顎で4.5mm
という間が開いているのが
日本人の計測で、後々永久歯が並ぶ確率の
四歳のときの空隙です。

ちょうど五歳だと
永久歯を迎える前歯の大きさになっていますので
上下ともに、前歯二本分に近い空隙があり、上下の歯が
高さが十分にあるということですが
現在の五歳の子どもさんには
このような発達が見られる子どもさんはほとんど
ゼロに使近いとまで言われる様になってきました。

 
次にあーーーと大きな口を開けさせて
のどちんこ【口蓋垂】がしっかり見えるかどうか
扁桃が腫れていないかをしっかりと観察します。
 
私どもの医院にも、様々な問題をもった子どもたちが、いらしています。
医科との連携で、子ども予防成長矯正での成長の途中で改善されることも多く診られます。

呼吸、嚥下のトレーニング、食のとりかた
体の動かし方、姿勢などもトレーニングしていきます。
活きるという教育そのものだと言われるお母さんたちが多くなってきました。

一緒にいらっしゃる親も一緒にトレーニングしていただきます。

 
五歳ですので、行えることは、口腔の成長をお手伝いすることです。
そのために、様々なトレーニング
トレーニングの器具(アプライアンス、トレーナーと言われる装置)を成長に合わせて
トレーニングの結果によってかえていきます。
 
四歳半から五歳は、
このトレーナーのシステムに入るのには
もっとも適した時期です。
 
定期的に通っていただけることと
家族が理解し、協力的に一緒にトレーニングをしてくれることと
装置の管理をしっかり行っていただくことが条件で
 
口腔の成長の教育の一環として
お手伝いすることができる可能性があります。
 
治療ではなく、成長を促すトレーニングと
その成長に対応した装置で
呼吸と、嚥下の改善を行います。
 
歯科医院に、アレルギー、喘息、ということで
歯科医院に通うことはできませんが、
原因となる、歯並びの成長、呼吸と、嚥下に関係する
姿勢と発声などの、行動のトレーニングで
相対的に改善される方も多くいらっしゃいます。

つまりトレーニングと教育が原因の療法と言われるのも
舌、頬粘膜の筋肉の動きの間に歯型が並ぶという原則がありますから
奥は、喉、前は唇と、鼻、そして眼、耳までつながってるのですから、
体が歪んでいれば、歯型も歪みます。

こんな歯型と、姿勢との関係も
親御さんに体験していただき、
舌の動きの大切さも、
肩こり、腰痛などがある親御さんには
自ら体験してもらうことで
共感を得ていただき、口腔の発達が
呼吸、嚥下という
人間の最も大事な生命に関わる
機能の改善だと体験していただくのです。

 
子どもさんの未来のために
今、姿勢、呼吸、飲み込みなどを理解し、
お母さんたちも、一緒に、元気に、エネルギッシュな人生をおくる
トレーニングを一緒に行うことで
子どもたちは、改善されることが多く
 
親が付き合えないということなら
通常の治療法を選ばれることをおすすめいたします。

装置で改善する、抜歯矯正とか、ブレイスの矯正とは違い
装置は、舌と、口の中の筋肉の躾のために形がいろいろあるだけで
普段の呼吸と、飲み込みの機能を向上される
トレーニングが主体になります。

日常生活が行えているかが
呼吸と、飲み込みの検査でもありますので

通常の、レントゲンに加えて、気道の問題、顔貌の骨格の問題があるかの
レントゲン、撮影も併用します。
口腔内の成長の写真、頬粘膜などの状態
姿勢、重心、口腔内の細菌の検査、
呼吸では、口臭の検査、唾液の性状の検査
座る姿勢、立つ姿勢、寝る姿勢
呼吸、嚥下の動的な動画撮影
など多義に渡ります。
嚥下機能、扁桃周囲の状態など総合的に
口腔の発達を診ていきます。

現在の問題と、これからの解決方法を
初診で、伝えていきます。

 
成長は、それぞれの器官が、それぞれの時期に成長します。
時期を逃すとどうしても、そこからは、自然ということはなく
それ以前の時間の過ごし方を大きく変える必要があります。
 

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