【教えて、かわべ先生】Q.指しゃぶりをしていると歯並びが悪くなるって本当!?

指しゃぶりって。。
殆どの歯科医師に言わせると
歯並びが悪くなるから
早くやめさせてくださいと言われます。

当然なことです。

そして、歯並びの癖を治す
MFTと言われる
筋肉のトレーニングでは、

概ね、結論としては、
歯並びには問題が起こるが
時期を待つしか無い
ということです。

さてさて、
指しゃぶり
癖です。
どうして、癖なのか。。
この癖というものが
どのようにして、
生まれるのか。。

この問題の解決が
子育てそのもので、
子どもたちの癖という習慣を作る
解決方法でもあるのです。

問題はただ一つ、成長に合わせた
子どもたちの呼吸と、飲み込みがうまく出来ない
姿勢を作り上げてしまったためです。

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上口唇の翻転と言われる
富士山型、めくれ
下口唇翻転と言われる
下唇の肥厚、めくれ
そして、歯並びは大きく変化するというよりも
顔の引き締まりが無くなってしまう
成長を遂げていくのです

これらは、口呼吸の症状のの一つでもあるのです。

ゼロ歳児では、
親の姿勢と
唇の反射機能
そして、全身の原始反射と言われる
もともと生後すぐに身体を守るための
反射機能が備わっていますから
この機能を充分に育ててあげることが
子育ての基準となります。

親の姿勢は
妊娠中の時に逆子まで良くなってしまう
座り方、立ち方を学びます。

そして、おっぱいが乳輪まで深く入るように
おっぱいを与えるのですが
この意味は
赤ちゃんがしっかり口を開いて
舌を上に向かっておっぱいをしごき
そしてその状態で
初めて、おっぱいが飲めるという
姿勢を親がしてあげる必要があります。

栄養としておっぱいを与えるという
だけの問題ではなく

おっぱいを取りに来て
身体全部を動かして
おっぱいを飲みながら呼吸する
という生後三ヶ月程度までしか無い
特殊な、口の中の機構をうまく使える
姿勢をしっかり教えてもらうことで

生後数日の子どもたちでも
おっぱいがちぎれそうな
感じがすると、
お母さんたちは、実感します。
生後一ヶ月程度の子供さんなら
おっぱいをしっかり大きく口を開いて
取りに来ることで
口はおっぱいで完全に塞がれているために
この姿勢では
鼻を高くして吸う必要があるのです

正しいおっぱいを飲みに来るという姿勢を取らせると
数分で、鼻が高くなってくることを実感するようです。

赤ちゃんが真っ赤になっておっぱいを吸う姿勢は
傍から観ていても活きるために
取りに行って飲んでいるという
生命の最初のエネルギーを感じるようです。

次に、生後三ヶ月くらいから
指しゃぶりをする子どもたちが居ます

共通点は、泣くときも、おっぱいの時も
大きく口を開いてなかない。。
つまり、過呼吸の状態になっているのです。

お母さんたちも行ってください。
口を目一杯しっかり大きく開くと
息を吐くことは出来ますが
吸うことが難しくなります。

生後3ヶ月までは
口の中に特殊な機能があって
息を吸いながら、同時におっぱいを吸うことができるのです。

生後三ヶ月過ぎてしまうと
この特殊な
おっぱいを吸いながら、同時に息ができる
という機能は無くなります。

そのために
大きく口を開いて
おっぱいを吸っていなかった子どもたちは
顎を上げて、身体を後ろに反って
おっぱいを飲もうとします。

その時に口が大きく開いていないで
おっぱいを飲んでいる子供は、
同時に空気を吸ってしまい
口から、食道、食道から胃
そして腸に空気を入れ込んでしまいます。
それが、呑気という
お腹がポッコリとしている状態になるのです。

この姿勢は
Cカーブを破壊するのですから
将来、成長して、痩せていても
まっすぐに立つと、お腹だけがポッコリとするために
余計にダイエットしようとしますが
これは大きな間違いで
姿勢の問題が生じた平背という状態になります。

おとなになって、様々な問題を起こす
唇の形状、そして歯形の成長にも問題を
与える指しゃぶり
実は、呼吸と飲み込みのしにくい姿勢が
作り上げた
ストレス解消のための方法だったのです。

一度、大きく最高に口を開いて
声を出し続けてみてください。
きっと5分も持たないと思います。

子どもたちが、ずっと泣いているのは
中途半端な口で、吸う方を優先した泣き方
つまり、過呼吸の状態で
泣いているからずっと泣けるのです。
呼吸器系の異常は、この初めの口の開き方で大きく違います。

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指しゃぶりを行っている
子どもたちの多くは
大きく口を開いた
泣くことすら許されていない子どもたちです。
子供は大きく口を開くことで
声を出し、いらないものを吐いて排泄する
という機能を作り上げられますが
大きく口を開いて
おっぱいを飲まないことが
この指しゃぶりという代償態癖を
作り上げてしまうのです。

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この問題は大きく口を開いても
のどちんこ(口蓋垂)が見えない
低位舌、低位咬合、そして口腔内ボリュームの
成長が貯められてしまった
歯並びにもなっていくのです。

子どもたちの成長には
この指しゃぶりは
呼吸の異常を招いている
姿勢で
今まで
抱かれて
そして泣いているにもかかわらず
泣くという大事な仕事を止められてしまい
代償補正という
他の仕事に変えてしまったための
動作で、
呼吸をするためにはどうしても必要な
癖なのです。

今まで対処法が
対症療法でしか無かったのが
よくわかりますね。

この癖をやめさせるのに
拷問の様な装置として
口の中に指を入れると上顎にささる様な装置。。
つまりびっくりさせたり、痛みを与えて
大きく口を開いて、
声を出させる装置などが使われてきたのにも
わけがあるのです。

今まで、
誰も解明できなかった
この指しゃぶり
実は、
歯形を変形させるのではなく
呼吸がしにくいという
病気を形にしていただけなんです。

子どもたちが
どうして、環境を変えると
工事現場の大きな音の中でもスヤスヤ寝ていたのが
いきなり静かになると
泣き止んでしまうのも
よくわかりますね。

子どもたちの成長には
それぞれの身体の器官の発育が大きく関係しています。

私達歯科医師は
この問題の解決を
歯牙年齢という
歯の生え方
口腔という腔の成長をみて
行くという重要な
診断と方法があるにもかかわらず
今まで、
成長し、病気になった人々の治療に追われていたために
この問題の重要性を解いてきませんでした。

30年以上
ゼロ歳から
子どもたちの成長を大人になるまで
見続けてきた
予防医だから
この問題の過解決法を
成長と呼吸と嚥下の姿勢として知らえることが出来たのです。

姿勢咬合は、
姿勢が最も咬合に大きく影響を与える
ということを説いている
学問でもあるのです。

指しゃぶり一つでも、
姿勢が関係していることがわかると
子どもたちの体力ばかりでなく
学力にも大きく姿勢が関係していることがわかりますね。

姿勢の良い不良はいない
ということは、姿勢が悪いということは。。。
身体の機能と、健康に大きく関係している
しいては、態度として現れるのですから
周りとの環境
つまり、人間関係にも大きく影響を与えていることになります。

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